【2021.8.4.初投稿】【2021.11.16.更新】
引き続き絶好調の株式市場に対して、乗り遅れることを焦る方もいれば、高値掴みを恐
れる方もいらっしゃると思います。
どちらが正しいのかは神のみぞ知るということでしょうか。
一方、「マーケットタイミングよりもアセットアロケーションが結果に影響する」とい
う説は誰もが知るところですね。
そこで、今回は「アセットアロケーション」について説明します。
アセットアロケーションとは何か?
アセットアロケーションとは、運用資金を「どの資産」に「どのような割合」で投資す
るのかを決めることです。
アセットは「資産」、アロケーションは「配分」という意味です。
資産は、大きく分けて「現預金」「株式」「債券」「不動産」「コモディティ(商品・
金など)」など、同じような値動き・リスク特性を持つ商品のグループのことです。
このアセットアロケーションが資産形成において、とても重要なのです。
タイミングを計って資金投入するよりも、研究に研究を重ねて商品選択するよりも、成
果に影響を与えるとされています。
アセットアロケーションの目的
アセットアロケーションの目的は、社会・経済情勢や金利変化によるリスクを低減する
ことです。つまり、異なる資産クラスへの分散投資によってリスクとリターンのバラン
スをとるということです。そして自分に合った長期的な資産形成の基本を構築するとい
うことですね。
アセットアロケーションとポートフォリオの違い
とても似ていて、よく使われる言葉に、ポートフォリオがあります。
もともとの語源は、紙ばさみや書類入れという意味で、欧米では紙ばさみに資産の明細
書を保管していたことが言葉の由来とされています。
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な
組み合わせのことをいいます。
つまり、アセットアロケーションで決めた「資産クラスの配分」の内訳として、ポート
アセットアロケーションの決め方
では、アセットアロケーションはどのようにして決めるのでしょうか。
参考事例として、有名なところでは、GPIFでしょうか。
資産構成割合は国内債券・外国債券・国内株式・外国株式を各25%です。
ポートフォリオと表記されていますがアセットアロケーションですね。
ですが、私たちのように、生活者としての資産形成でまず初めに考えるの
は、無リスク資産とリスク資産の割合ですね。
無リスク資産のキャッシュ部分をどれだけ確保し、リスク資産の株式部分にどれだけ振
り分けるかを考えることが最も重要な投資判断です。
株価下落時に資産が受けるダメージを決定づけることだからです。
株価下落時に無リスク資産であるキャッシュがとても大切ということです。
ただ、これは人によって大きく違います。
目的・目標、リスク許容度が人それぞれだからです。
そして、アセットアロケーションの検討に「資産形成の目的に沿った、目標を達成す
るため」というのは大原則ですが
3点、注意しておきたいポイントがあります。
1点目のポイントは、毎月の収入額と総資産額を把握しておくことです。
毎月の収入額、つまりキャッシュフローが株価下落時に補填できる幅はどれくらいか
また、総資産額のなかでのリスク資産の割合、株価下落時の影響はどれくらいか
2点目のポイントは、「生活防衛資金は確保した上で、余剰資金を投資資金とする。」
を大前提として厳守することです。
3点目のポイントは、出口戦略です。iDeCoやNISAなどの非課税口座の場合、いつでも
自由に現金化できるわけではなく、タイミングも異なります。
ですので、それぞれの口座でアセットアロケーションを完結させるのか、資産全体で捉
えるのかを検討しましょう。
また、資産形成では、税・手数料もまた、成果に大きな影響を与えますから、
iDeCoやNISAなどの非課税口座の枠を最大まで使い切ることを優先すべきですし
最大のメリットである「運用益や配当金にかかる税金が非課税になる」点を最大限に活
用するには長期で最も高いリターンが期待できる株式の割合を高くするべきです。
この3点に注意しながら、「目的に沿った、目標を達成するためのアセットアロケーシ
ョン」を決めましょう。
私の意見
アセットアロケーションの決定には「資産形成の目的に沿った、目標を達成するため」
という大原則を忘れない。
耳障りの良い情報に惑わされ過ぎて、「商品ありき」のつぎはぎだらけになっていない
かを定期的にチェックする。
また忘れてはならないのが、資金面での制約をきちんと受け入れること。攻める、守る
資金を分ける。
つまり、大局を見据えた視点が大切ということです。
自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!
ポートフォリオの記事です。ご参考までに。
とても大切なリバランス。ご参考までに。