人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

大寒波からみる資産形成

「10年に1度の大寒波」という前評判の通り、大変なことになっています。

出勤体制は臨時パターン、プライベートの用事も延期・キャンセルにして備えました

が、正解でしたね。

 

昨夜は、数年ぶりの雪景色に感動しながらリビングの窓を全開にしてシガーをくゆらせ

ていました。「思いのままにならないもんだねえ。」なんて感傷にひたっていましたが

ふと気づきました。

 

この危機的状況も資産形成に通ずるのではないかと。

 

 

平穏な生活

私の住居は大雨・台風・地震津波などの災害には滅多に影響されない地域です。

その分、おっとりした方々が多いように見受けられます。

利便性に劣るものの、安全性に優れているという特徴があるためでしょうか。

ですから、こういう局面では立ち竦む傾向ですね。

今朝の出勤時間には人通り自体少なく、車もあちこちで止まっていました。

数年に1度あるかないかの備えはしないですものね、普通。

まあ、その程度のことで平和なもんです。

 

 

変わるスケジュール、崩れる目論見

当初予定としては、通常通り出勤し一旦帰宅して身支度を済ませてから

年末年始にかけてのトラブルをリカバリーするための打ち合わせを2件予定していまし

た。

すぐに解決できなそうだからこそ、早めに手を打ちたいという気持ちの部分が強くある

んですね。

また、感情の乱れをいつまでも引きずりたくないという経験則からの部分もあります。

どうしても頭の片隅に引っかかってストレスを感じてしまうんです。

そうなってくると判断が鈍くなるし、ミスを誘います。

しかし残念ながら、来月以降に持ち越しとなりました。

 

 

偏りすぎない、過信しない資産形成を

リビングの窓を全開にして雪景色を眺めながらシガーをくゆらせていました。

ふと、気づいたんです。「これは、資産形成も同じだなっ!!!」

伝統的資産にバランスよく投資していたとしても、政治・経済状況に影響され

一時的にせよダメージを受けることは十分にあり得ることです。

たまたま、そのタイミングで生活基盤に関わるトラブルが起こることもあるでしょう。

何事においても、偏りすぎない、過信しないことが大切だと改めて実感しました。

 

新しいNISAへのフルインベストメントと生殺与奪の権

新年早々(正確には年末からですが)トラブル続出でした。

おかげで半世紀近い人生でもっとも年を越した実感のない年末年始となりました。

「こんなにもか・・・」という言葉しかでないほど生活基盤が崩れてしまい、とても動

揺し取り乱しました。

貧すれば鈍するではないですが、卑屈な発想にも陥りました。

そんななか、なぜか「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」冨岡義勇様に一喝された

炭治郎をまたもや思い出しました。

そこで、ふと「新しいNISA」について違う視点からの気づきがあったのでご報告です。

 

 

年末年始のトラブル

詳細は省きますが、簡単に言っちゃうと

生活の根幹部分を委託していた方々からの約束の反故

 

精神的に拠り所としていた方々とのお別れ

言葉にすれば、これだけのことですがなかなかのストレスとなりました。

やっと、細々と生活の再建が実感できるようになってきた矢先のことですからダメージ

大です。

厳しい現実、でした。

とはいえ数年前の記憶・経験がありますので「もう一度一から組み立てよう」と持ち直

しました。

ここで、心の落ち着きを取り戻させたのは運用資産額ではなく

緊急時用資金=現金でした。

 

 

新しいNISAについての話題、研究

新しいNISAについては、いろいろな方が言及されていますね。

効率的な活用方法として、よくみかけるのが

「年間360万円の枠を使い切り、最短の5年間で1,800万円まで資金投入する」

という方法です。

根拠となる考え方・計算がいろいろなパターンで示されていますので、とても参考にな

ります。

私も研究中ですが、いろいろと試行錯誤するのも楽しいですよね。

資産形成をするのですから、有利な制度を活用すること、早く実行して時間を見方にす

ることは、重要です。

 

 

生活者として、攻略法は可能か?前提としての生活基盤は盤石か?

ただ、私たちは生活者であることがより重要です。

年間360万円という金額を5年間もの間、資産形成に振り分ける余力がある人がどれだけ

いるのか?

有利な制度で一定の安全性チェックがなされた対象であるからといって、フルインベス

トメントで良い訳ではないのですね。

「日常生活を維持するお金」

「万が一の時臨時で生活を維持するお金」

「とても大切なイベントを実現するお金」

は確保しておきたいのです。

まどろっこしいです、やきもきします、うずうずします。

NISAでは、資金拘束があるわけではないので、最悪の場合は対応できないこともありま

せん。

でも、最悪の場合にストレスを受けたダメージ大の状態であれやこれやできないもので

す。

「キャッシュ・イズ・キング」も案外と馬鹿にしたものではありません。

もう一度、落ち着いて「資産形成に振り分ける資金」を確認したいですね。

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」です。

 

【超重要】日銀ショックと住宅ローンの選択

クリスマスを控えた今週「日銀ショック」「黒田サプライズ」が炸裂しましたね。

普段まったく経済・金融に興味がない、引退間近の会社の大先輩やベテラン主婦の口か

らも「日銀がねえ。」という言葉が迸るほど、影響が広がっています。

いろいろとお話をお聞きしているうちに、気付きがありましたのでご報告です。

 

 

日銀ショック

日本銀行が予想外の金融政策修正を決定し長期金利の許容変動幅拡大を従来の上下

0.25%程度から同0.5%程度に拡大すると発表。

 

 

 

円はほとんどの主要通貨・主要EM(エマージング)通貨に対して3─4%程度上昇。

 

さらには、日本銀行イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の運用を一部見直したことで国債利回りが上昇しており、住宅ローン金利にも上昇圧力がかかっている。

 

 

 

日銀は来年1月に再び市場を驚かす可能性-「ミスター円」榊原氏 - Bloomberg

日銀修正で住宅ローン金利に上昇圧力、RMBS発行利率が急上昇 - Bloomberg

 

ほかにも、

本格的な利上げが始まる⁉

日銀が圧力に屈した‼

なんていう強めの論調も見受けられます。

 

 

資産形成に直結する「住宅ローン金利

とはいえ、人生の3大資金と言われる「住宅購入」に伴う「住宅ローン」は誰しもがピ

リピリするところ。

 

日銀“異次元緩和”転換…“住宅ローン借り換え”アクセス殺到でサーバーダウン

 

「金融緩和修正でどうなる?」住宅ローンは変動金利が有利か、保険料は値下げ余力も(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

 

ネット上のニュースやSNSでは

もっと極端に

長期金利に連動する固定金利が上がるだけ、変動金利短期金利との連動だから大丈夫」

「5年に0.5%ずつ利上げされても変動金利がおトク」

というようなご意見も散見されます。

 

専門家も含めて、いろいろな方の考え方、意見を参考にするのは良いと思います。

が、しかし少しエモーショナルに過ぎるように感じます。

 

それだけ、「住宅購入」、「住宅ローン」というのは私たちの生活に、将来に大きな影

響を与えるということですね。

 

実際に「住宅ローン支払い」と「子供の教育資金」が重複する時期に破綻する家計が多

いというのも悲しい事実です。

 

当然のこと、資産形成にも直接的に大きな影響を与えます。

「住宅ローンは返済できていません。子供の教育資金も準備できていません。でも資産

形成はバッチリ。」というのは無いですもんね。

 

日銀ショックと住宅ローンの選択

では、これからどうすればいいのか?

結論から言いますと、

「変動金利でないと成り立たない返済計画は絶対にダメ!!!」

です。

 

「固定金利での支払いだと毎月の収支が苦しいけど、変動金利での支払いなら何とかな

りそう。」という考え方は真逆です。

 

なぜなら、「現状の超低金利が継続すること」が家計維持の絶対条件になっているから

ですね。

 

変動金利を選択するのは、資金的に余裕があり、繰り上げ返済も即時対応できる家計の

場合です。

 

つまり、「低金利の恩恵を享受しておこうかな」という場合です。

 

「だろう」での決断は危ないです。

どちらが得か、ではなく、どちらが摘しているか、で検討しましょう。

 

2022冬のボーナスと資産形成 ~増えた?減った?家計は?~

冬のボーナス支給も終わり、ひと通りボーナス商戦の潤いも落ち着いた頃でしょうか。

忘年会、クリスマス、お正月、とワクワク心躍るイベント目白押しで街も賑やかです。

やっと、やっと、自分の気持ちを整理し、2022年最後の見せ場を振り返ることができそ

うです。

ぜひ、聞いてやって下さい。

 

 

 

【2022ボーナス実態調査】

帝国データバンクの調査によると

www.tdb-di.com

ボーナスは、企業の79.1%が、ボーナスや一時金など何らかの賞与を支給する予定。

 

さらに、「増えた」、「減った」ということでは

今年の、2022は「増えた」21.2%、「減った」14.9%

昨年の、2021は「増えた」18.5%、「減った」19.4%

ということで、改善傾向であると言えます。

 

政策支援もあり、物価高に配慮した結果のようですね。

ひとつだけ、ひとつだけ、言わせて下さい。

「ええなあー」

以上です。

 

 

【強くしなやかな家計管理】

さて、本題です。

ボーナスが増えたにせよ、減ったにせよ、

家計管理はどうなるのか、資産形成はどうするのか

 

結論として、

私は「増えたボーナスでないとできないような家計管理、資産形成してないんで。」

(フィジークIFBBプロ『佐藤正悟』氏へのオマージュです。)

 

12月だろうが、3月だろうが、8月だろうが、同じことです!!

 

粛々と、予算執行し、自動つみたて設定分だけ資産形成しました。

 

 

【本音の家計】

では、賞与明細を見たときの涙目はなんだったのか?

昨年の賞与明細と見比べたときの大粒の涙目は?

まあ、あれですよ。

淡い期待、率直にいえばあわよくばという感情ですね。

「状況はわかってる」

「理屈はわかってる」

「航路はわかってる」

でも、でも、ですよ。

頭に浮かぶ甘いイメージ、湧き上がる期待感、失望からくる制御不能な感情。

「子供たちへの分け前を増やして、さらに年末ラリーに参加しちゃう?」

そんな浮かれた妄想を木っ端微塵にしていただいた現実に心から感謝しつつ

粛々と、予算執行し、自動つみたて設定分だけ資産形成しました。

 

 

【ボーナス、その後】

自分の弱さ、甘さ、汚さと向き合い、立て直しを誓った日。

知人からNISA改正についての相談がありました。

人生の大先輩である彼は、勤務先の退職金制度変更にうまくはまりホクホクでイケイケ

姿勢なのでした。

 

私から発せられる言葉が、

彼に冷静さを取り戻させる以上の厳しさがあったことは、言うまでもありません。

資産形成の基本を思い出す

最近、若い世代の方と接する機会に恵まれ楽しくお話するのですが、なぜかお金の話に

なります。なんとまあ、しっかりしているなあ、と感心することが多いのですが

世代の壁を超えて20代の女性と共感したお話です。

 

 

創意工夫に溢れる彼女

築古のアパートに住む彼女は工夫して自分好みの生活空間を作り上げることに夢中な20

代女性。

DIY女子ということでしょうか。

お話を聞いていると感心しっぱなしです。

工夫、工夫、工夫、工夫あるのみ。

一方で、シンプルな状態をこよなく愛するという面もあるとのこと。

収納スペースがないことを願ってもない環境だとおっしゃいます。

 

私の場合、壊れたら、なくなったら、お終いにしてモノを減らしています。

 

 

彼女の航路

そんな彼女は、いま生活防衛資金を準備することにも取り組んでいます。

ルールを決めて毎日、毎日こつこつと積み重ねているようです。

遅々とした歩みかもしれませんが素晴らしい。

その先に資産形成も考えている、いま勉強中なんだ、とのこと。

地に足のついたやり方が好きなんだ、とのこと。

(このあたりで、涙目です。もちろん感動して。)

 

私も生活防衛資金の確保を最優先にしました。

 

 

資産形成の基本に立ち戻らねば

資産形成については、目的は様々、方法も多様であります。

ですが、一般的な生活者が資産形成に取り組む時に基本となるのは、

心地良く、身の丈にあった生活であり、その生活を維持・防衛する資金です。

ややもすれば、資産額はいくらか?ポジポジ病が・・・など、

欲に目が眩んで自分を見失いそうになる私には航路を守ることを思い出す良い機会とな

りました。

 

楽しい話が聞けて、ほっこりした気分とともに

褌をしめなおさねばと決意した秋晴れの日でした。

 

 

十人十色の資産形成は・・・とても勉強になります。

皆さんの資産形成の目的は何ですか?

安定した、より豊かな生活を目指している方が多いのではないでしょうか。

一方で意外な人間性が垣間見えて驚くことも。

今日はそんなお話です。

 

 

ど素人だらけの確定拠出レポート情報交換会 in 私の職場

私の職場では、確定拠出年金のレポートが届きワイワイ賑わう時期がやってきました。

 

「ぜんぜん増えてない」「パスワードがわからない」という無頓着な微笑ましい若手

 

「まあまあだな」「平均よりはモチロン良いぜ」という成果自慢のミドル社員

 

「経済ニュースに敏感にならなきゃ」「仕組みを考えろよ。若い人は株にすればいいん

だよ」という、耳年増的なベテラン社員

 

フロア全員参加のド素人だらけの情報交換会が始まります。

そして、半年前とまったく同じやり取りを繰り広げ、一人また一人と業務に戻っていき

ます。

ほんとうに平和な職場だなあと感心しながらも、今年はドキッとした2つの展開があり

ました。

 

 

ドキッとした2つ

ドキッとした1つは

ミドルからベテランに差し掛かる男性社員のボソッとした一言でした。

みんなでワイワイ情報交換会の時には

「俺は元本保証の定期預金100%にしてる。減るのは絶対イヤ。」

というご意見で場をうならせました。

がしかし、それぞれの持ち場に帰ってしばらくすると

「先進国株式80%にしてるから2桁プラス。運用益非課税なんだから当然。」

とボソッとおっしゃいました。   

なぜ、噓を?

 

ドキッとした2つは

ミドルの屈託のない女性社員のいつになく語気の強い一言でした。

みんなでワイワイ情報交換会の時には

「ぜんぜん分からないんですよねー。減らなければいいかなー。」

というノンビリした感じでした。

がしかし、それぞれの持ち場に帰ってしばらくすると

「経済ニュースとか仕組みなんて、どうでもいいから何を選べばいいかだけ知りたいの

に。」いつになく語気の強い言い方でした。

なぜ、怒る?

 

 

十人十色の資産形成

このお二人がどうということではなく、思いも寄らない発想や普段の人となりからは想

像できない部分が表れるということです。

 

それぞれが生活環境も違えば、目標も違い、目標までの経路も違う。

当たり前のことですけれども、改めて痛感しました。

 

私の場合、例によってポジポジ病が発動寸前、手持ちのドル不足への悔恨、円安でのド

ル転に躊躇するような煩悩まみれの日常でしたから

結局、確定拠出年金のマッチング拠出のみが正常に作動してくれていることを再確認

し、つくづく仕組みづくりの偉大さに感心していました。

 

十人十色の資産形成は人間形成でもあるんだなあと己の未熟さに恥じ入った、秋の日で

した。

心の優しい若者が選んだ資産形成

またまた、頼もしい若者と出会いました。

長期積立投資仲間(見込み)の若者です。

優しく、芯の強さがあるからこその発想に純粋に感動しました。

そんな若者と話していてふと気づいたことです。

 

 

とある20代の男性

はにかんだ笑顔の素敵な男性でした。

20代ながら何度かの転職を経験している彼のいろんなエピソードから、とても心根の優

しい若者だということが伝わってきました。

また、一面では改善する、コツコツと努力するということに強い意志を持っていて感心

する方でした。

 

 

とある20代男性の夢

「人の役に立ちたい」という彼は、人と関わる仕事が大好きなようです。

業績向上にしのぎを削る職場にいた頃、彼はずっと違和感を感じていたようです。

そして、今やっと希望に近い仕事につけてイキイキと楽しんでいます。

 

 

とある20代男性の不安

何度も転職しているし小規模な会社だから将来の備えがない。

ガツガツ仕事して稼ぐというより、ゆっくりコツコツ仕事したい。

具体的に将来を考えたことはないけど、なんとなく不安はある。

 

 

とある20代男性の結論

まずは、節約して貯金します!もともと物欲がなくてシンプルな生活が好きです。

それと、iDeCoをやってみようと思います!あんまり分かってないので勉強します。

 

 

 

よくぞ、よくぞ、その考えに思い至ることができたものだ、と。

一生懸命に考えてきたんだな、と思うとほろっと来ました。

とにかく嬉しかったですし、感動しました。

ふと気づいたのです。

これだな。ということです。

人生100年時代、こういう若者の生き方も尊重し大切に見守っていきたいものです。

私自身がまだ資産形成の途上でありますが、こういう仲間との出会いは有難い。

はにかんだ笑顔の素敵な男性に勇気づけられたお話でした。