従業員持株会での自社株買いによる資産形成を二十数年してきました。
とてもとても、大切な学びを与えてくれました。
期間のうち大半は目的や戦略はおろか知識も情報に触れることもしなかったものですか
ら資産のほとんどが企業型DCと自社株だけというきわめてハイリスクな時期でした。
私の人生にどう影響したのか良かった点と悪かった点も含めてご紹介します。
持株会へ入会した経緯
私の場合は、入社時にオリエンテーションで「給与振込み用の銀行口座を開設する」と
「証券口座を開設して従業員持ち株会に加入する」がセットになっていて、銀行、証券
会社から担当者が来られてましたね。
デフォルトとしてセットされているような状態で選択する余地のない雰囲気でした。
従業員持株会への意識
従業員持株会への入会後、初めて自分の損益状況を確認したのは7年後でした。
株価は毎日見ていましたが、増額・減額どころか継続も意識していなかったです。
従業員持株会からの取り崩し
周囲の人はこまごまと取り崩していました。
理由は家や車を買う時とかお子さんの大学進学が多かったようです。
私は面倒くさがりで特に大きな買い物もしなかったのでほったらかしでした。
【悪かった点】調整・暴落局面で
代表的な一例だけあげますと、リーマンショック時の大暴落です。
株価は直近高値から最大で76%下落しました。
そして、直近高値まで回復するのにちょうど10年かかりました。
このタイミングで自分の損益状況を初めてまともに意識しはじめました。
あまりの含み損に嫌気がさしたのですが、なぜか継続放置しました。
これが、後に貢献したんです。
【良かった点】アクシデント発生時に
その後、2017年頃からでしょうか、株価は好調に上昇し続けました。
私にアクシデントが発生した時には運よく含み益に転じており、心の支えになりまし
た。その後、生活の再建に、ほぼすべてを取り崩しましたが本当に助かりました。
株価が暴落してから長く続いた低迷期間にも継続したことが功を奏しました。
その後
その後も株価は好調で、私の平均売却価格の+30%くらいで株価は推移しています。
つまり、取り崩しのタイミングが半年、1年くらい遅ければということなんですが
不思議と惜しいことをしたという感覚はありません。
いまだに助かったという意識が強いからですね。
私の意見
従業員持株会での自社株買いによる資産形成を二十数年してきました。
2019年に資産形成に取組むまでは目的や戦略はおろか知識も情報に触れることもしなか
ったものですから資産のほとんどが企業型DCと自社株だけというきわめてハイリスクな
時期でした。
しかし従業員持株会は、とてもとても、大切な学びを与えてくれました。
私はたまたまタイミングよく助かりましたが、逆のパターンもあり得たということで
す。
長期積立投資の良い部分と、個別株式の悪い部分を実体験として学ぶことができまし
た。
あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!