人生100年時代の資産形成について考える

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「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

【基本用語解説】2021年9月17日の米株式相場ーS&P500が1カ月ぶり大幅安

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ニュースを見ていて、意味の分からない用語だったり、知らない出来事がでてきて解説

なく進んでいくことがありますよね。そのまま、なんとなく理解したような感じで終わ

る。次回、また「ん?」となりながら終わる。これを何回か繰り返すと恐ろしいこと

に、「知っていること」にしてしまうんです。そうならないために、用語、出来事をピ

ックアップして解説していきます。


今日は、このニュースをご紹介します。
【米国市況】S&P500が1カ月ぶり大幅安、ドル上昇-リスク警戒

www.bloomberg.co.jp

 

17日の米株式相場は下落し、S&P500種株価指数が1カ月ぶりの大幅安となった。
新型コロナウイルス変異株や中国恒大集団の債務危機を警戒し、世界経済の健全性を再評価する動きが広がった。
米国債も値下がりし、利回りが上昇した。

 

【S&P500】は誰もが聞いた事がある用語です。が、おさらいしておきます。

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出され、ニューヨーク証券

取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄

の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。

S&P500の起源は1923年。スタンダード&プアーズ社の前身となる企業が26業種・233の

企業を含む複数の指数を開発したのが始まりです。

現在の形になったのは1957年。60年以上にわたり銘柄を組み組み替えながら市場を反映

してきた指数です。

S&P500の組入銘柄は、様々な条件によってスクリーニングされ決定します。

スクリーニング条件には、時価総額流動性、浮動株の比率や、業績などが含まれてお

り、条件を満たす企業の中からセクターのバランスを加味したうえで決定されます。

 

この日は個別株および株価指数のオプションの満期が指数先物の取引期限と重なる「トリプルウィッチング」に当たる。
S&P500種は素材や公益、テクノロジーを中心に下げ、週間ベースでもマイナスとなった。同指数はテクニカル分析上で重要な50日移動平均線も下回った。
カジノ関連株はマカオでの規制強化が引き続き重しとなって下落した。

 

【トリプルウィッチング】は、一瞬「ん?」となる方も多いと思います。

トリプルウィッチング:英語表記「Triple witching」の日本語読みで直訳すると「3人の魔女」となります。米国市場において株式先物取引株価指数オプション取引、個別株

オプション取引の3つの取引期限満了日が重なる日のことです。

3月、6月、9月、12月の第三金曜日がそれにあたります。

特別清算指数(SQ)算出に伴い取引量が増加することから株式相場に波乱が起こりやす

い日と言われており、「ウィッチ(魔女)」の名が付いています。

 

ブルームバーグ・インテリジェンスのジーナ・マーティン・アダムス氏は足元の相場について「米金融当局による政策転換の見通しや成長減速、不快なほどの高インフレを受けて市場での楽観は持続しにくく、9月は例年通りの展開になっている」と指摘した。

 

【9月は例年通りの展開】は、なんとなく知っている感じの方が多いと思います。

同じ時期に同じように起こる株価の動きがあり、これは、アノマリー(Anomaly)と呼

ばれ合理的には説明できないのですが、よく当たるとされている経験則の1つです。

9月は、日本でも米国でも「波乱の月」です。勝率が極めて低い、年間を通してみると

最悪期といえます。

日本には3月決算の会社が非常に多いことがその一因として挙げられると思います。

つまり、9月は「中間決算期末が一番多い月」であるといえます。

また、米国株式市場には「セル・イン・メイ(5月は売れ)」という相場格言がありま

す。正確には「Sell in May and go away」という言葉で、「and come back on St Leger

day」と続きます。5月に株を売って、市場から立ち去り、英国競馬の大レース「セン

ト・レジャー・ステークス(St Leger Stakes)」が開催される9月第2土曜日に株を買

いに戻ってこいというものです。

 

 

私の意見

 

私は長期積立投資をコアとしていますので粛々と継続していくだけなんです。

それでも、こういうニュースを見るとゾワゾワッとします。

ここで関係ないと割り切るのではなく、しっかり向き合って学んでいきます。

市場で起こっていること、起ころうとしていることを自分で理解できるようになりたい

です。

市場の片隅にこじんまりと生息しているだけの個人投資家ですが、緊張感をもって臨み

ます。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!