人生100年時代の資産形成について考える

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「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

家計簿アプリの活用

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「家計簿がつけられない、続かない」という方にとって「家計簿アプリ」はお役立ちア

イテムになるのでしょうか。「家計簿」の役割を振り返りながら「家計簿アプリ」の活

用を考えてみます。


家計をとりまく環境

 

コロナウイルス感染の拡大にともなって、キャッシュレス決済やインターネットバンキ

ング、ネットショッピングの利用が増加しています。

また、大手の家計簿アプリ提供企業では、2021年に利用者数が1,200万人を超えたそう

です。

消費者の生活スタイルが変わったことや家計管理への意識向上が、家計簿アプリ利用を

拡大させているようです。


「家計簿」の役割

 

現在では、お金の管理をすべて現金で行っている人は少数派です。

金融機関の預金口座が管理の基本となる場合が多いと思います。

お金の管理の基本は、口座からの現金引き出し・預入れ、公共料金や家賃、ローン、ク

レジットカードの自動引き落とし、給料などの受取りなど、預金口座と財布であること

が多いです。

このように、家計簿では預金口座の出入りと、現金支払いの管理が中心となります。

収入と支出が記録されれば、その差は、貯蓄か貯蓄取り崩しか借金です。

貯蓄の場合は預金だけとは限りません。例えば、投資信託や株式を購入する場合もあり

ます。この場合、預金が減って、代わりに金融資産が増えます。

家計簿は、所得や支出というフロー(出入り)の動きと、現在の貯蓄や金融資産という

ストック(蓄え)を把握するものです。


「家計簿」の課題

 

ここで「家計簿がつけられない、続かない」という理由を考えると、大きく2点あると

思います。「量が多く面倒」「種類が多く面倒」です。出入り、形態、金融機関が多

様化しているからです。この「量が多く面倒」と「種類が多く面倒」を解消したのが、

家計簿アプリだったんですね。

家計簿のつけやすさ・収支管理のしやすさが、継続のポイントになります。


家計簿アプリの良い点

 

家計簿アプリでは、自分の利用している金融サービスを連携させることで、とても便利

になります。

預金口座を連携すると、ATMからの現金引き出しや入金、クレジットカードの自動引き

落としなど、預金通帳に記録される情報をスマホでいつでも見ることができるようにな

ります。ネットバンキングでは、金融機関ごとにアプリやwebブラウザを立ち上げる必

要がありますが、家計簿アプリでは、一覧性に優れ、預金残高の合計額を見ることもで

きます。

クレジットカードでは、「いくら使ったかが分からないから不安」とか「利用しない」

という方もいらっしゃいます。

クレジットカードも家計簿アプリに連携させると、月初から通算でいくら利用したかを

示してくれるサービスが提供されています。

電子マネーでは小額の支払いを頻繁にするので、家計簿につけるのは大変です。これも

連携させることで利用状況が家計簿アプリに記録されます。

QRコード決済などキャッシュレス決済で使う種類が増えているので、一括管理できると

楽ですよね。

また金融資産の増減についても、証券口座を登録するサービスを提供している家計簿ア

プリでは、自動で管理できます。

このように、多様化し続ける金融サービスを一括管理できるのは、良い点です。


家計簿アプリの悪い点

 

「情報の管理」「意識が薄れること」です。

まず「情報の管理」としては、セキュリティです。

家計簿アプリのセキュリティで心配な点の1つが、銀行口座やクレジットカード情報

連携ではないでしょうか。

それぞれのアプリ提供企業がセキュリティ対策をとっているにしても、絶対ということ

はありません。

また、「意識が薄れること」も注意したいです。

手書きにせよ、エクセルなどにせよ、自分で手を動かして作業をすることで、自然と意

識が高まり、数字が頭に入ってきます。

自動的に集計された結果を見てるだけでは、だんだんと興味がなくなり、そのうち結果

も見なくなってしまいます。

追加として、アプリサービスが終了するということもあります。

この場合は、それまでの記録もみられなくなることもあります。


私の意見

 

いろいろな家計簿アプリが提供されていますので、それぞれの良いところ、悪いところ

を検討してみて下さい。

資産形成の土台部分である家計管理は、しっかりと取り組みたいところです。

こういった最新の技術も上手く取り込んで活用したいですね。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!