人生の3大資金は「子供の教育資金」、「住宅取得資金」、「老後資金」と言われてい
ます。お気づきでしょうか?この中で誰にも絶対必要になるのは「老後資金」だけで
す。どんなライフプランを描いても、誰にも老後はやってきます。
そこで、「老後資金」について考えてみます。
平均的モデルから試算した「老後資金」までの収支傾向
総務省「家計調査」から試算すると、サラリーマン世帯の一生涯の収支は
収入合計が約2億5000万円、支出合計が約2億1000万円になるそうです。
おおまかに年代別の収支の傾向をみると
40歳までは、収入が支出を上回ります。
40歳~65歳までは、収入が支出を上回ります。この年代で収入・支出ともにピークとな
ります。
65歳以降では、収入が大幅にダウンし、支出が収入を上回ります。
単純に現役世代の期間は、支出のピーク時にも、収入も共働きなどでピークにもってい
けるのでカバーできるということです。
問題は、65歳以降です。老後資金2000万円不足問題の期間です。公的年金だけでは生活
費が不足しますよ。平均寿命で計算すると2000万円不足しますよ。という期間です。
老後までの最近の傾向
最近では晩婚化と言われますが、30代後半で子供を授かった場合、その子供が大学進学
する頃には自分は50代後半になっていて収入は下降時期にあると思います。
幸運にも、2人目、3人目と子宝に恵まれた場合は、その分の支出も増え、教育費のピー
クは長くなります。
また、住宅の購入をした場合、住宅ローンを支払いきれるかどうかもこの50代の時期に
かかっています。
そして、なんとか乗り切れたかと思ったら、目前に老後資金が必要な時期が迫ってきて
いるんです。ここが難しいですね。老後資金2000万円不足問題どころか、もう、この時
点でフラフラで余力ないですよね。
そうすると、必然的に退職金、年金、なけなしの貯蓄の取り崩しがメインになることが
多いですね。
私の意見
独身貴族、DINKs、住宅を購入しない、など多様な選択肢はありますが絶対、確実はあ
りません。
しかし、誰もが必ず、老後を迎えます。選択肢はありません。
「老後資金」は絶対に必要な資金です。
そして、必要になった時に、すぐに準備できる性質の資金ではありません。
それは、老後といわれる時期に現役世代なみの収入を得るのはとても難しいからです。
解決策としては、「若く収入の方が多い時期から長期積立投資を行う」の一択ですね。
あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!