人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

 【実体験】リスク許容度【個別株式の恐怖:配当編】

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「リスク許容度」は、実際の暴落局面においてどれだけ正確なのかを実体験からご報告

します。今回は正確には「暴落後」となります。配当金の変化に焦点をあてるからで

す。これから資産形成を始める方や初心者の方に先入観を植え付けると良くないので、

銘柄・金額は伏せます。直前に株価暴落を経験し表面上の落ち着きを取り戻した後の追

い討ちに対しての心の動きに焦点をあてて振返っていきます。


本当の「リスク許容度」


私の場合、「リスク許容度」シュミレーションでは、かなりリスク許容度が高いという

判定になります。

100%中76%、5/5、積極型などで判定結果が出ます。

自分自身の評価としても、緊急時に冷静に客観的に対処できるという確固たる自信があ

ります。

しかし、コロナショックでは、基準時点の株価からー50%を超えたあたりから急激に感

情が変わりました。恐怖です。

夜中に目が覚め、全売却をしそうになる程のパニック状態でした。小額の投下資金でで

す。

「過信は禁物」です。一番付き合いが長く、裏切らないはずの自分が制御不能になる経

験をしました。

平時に思うのと、有事に思うのは、全然違うということです。別人と言っても良い。

本当の「リスク許容度」は実際に資金投下している状態での暴落を経験しないと分から

ないと学びました。


「リスク許容度」のその後


直前に株価暴落を経験し表面上の落ち着きを取り戻した後の話しです。まだ終わってい

ないのです

追い討ちとして「減配」「無配」の発表に対しての心の動きに焦点をあてて振返ってい

きます。

私はサテライトとして資金の一部を日本株式・外国株式の個別銘柄にあてています。

高配当銘柄、連続増配銘柄とよばれる銘柄です。

こういった配当を目的とした銘柄選択をした場合、暴落時にどういう変化がおこるでし

ょうか

まず、狙いとしてはこうです。

①市場の暴落時に信頼できる配当株を購入すれば、極めて魅力的な配当利回りを得るこ

とができます。

②長期の高配当株投資は、配当金を積み上げることで株価下落の一定のクッションにな

ります。

この2点を信じて、心の平穏を取り戻していたのです。

「大丈夫。時間をかけて取り戻せる。」と。

では「信頼できる配当株」とは何かというと、リーマン・ショック後も減配しなかった

企業です。つまり、「株主還元を重視する姿勢が強く、健全な財務基盤を有する企業」

主に米国株式です。

こういった情報から、数社をピックアップして観察しているところへ、コロナショック

です。

初期段階では買付開始し買い増し続けます。

しかし、潤沢な資金がある訳ではないので、当初の割り当て資金はすぐに投下完了して

しまいました。

物足りなさを強く感じて「別資金を崩して買い増ししようかなあ」と考えているところ

各企業から「減配」「無配」の発表が相次ぎました

私が保有している銘柄もすべて「減配」「無配」に転落しました。

「え?なんで?リーマンショックの時にも減配しなかったのに?」

「何十年も増配し続けてきたのに?」

足元が崩れ去っていく感覚でした。おおげさではなく。

投下資金の多い少ないではないんです。

「何を目的として投資したのか」の目的部分が消え去った訳です。

しかも、私が買い付けた直後にです。

この場合の感情は「怒りでした。間違いなく「怒り」です。

またまた、全売却しようとしていました。「恐怖」ではなく「怒り」に任せてです。

全身全霊で衝動を抑え込み、「分かってた事。想定内、想定内。大丈夫、生活には影響

ない。」とにかく思い込もうとしました。

さらに「家康公遺訓」を思い出したり、長期投資の書籍を読み返したり。必死でした。


私の意見


資産形成として株式市場への参加の初期段階に予想以上に描いたとおりの展開になって

いましたので勘違いしていました

自分の学び方、調査・観察の仕方、目の付け所が良かったんだと過信していたのかもし

れません。

過去は過去なんです。バックデータはバックデータでしかないんです。私は都合の良い

情報を切り貼りしていたようです。

それからは自分にとって耳障りの良い情報に偏らないように、異なった考え方・手法も

目を通し理解しようと努めています。

資産形成の初期にコロナショックのような暴落を経験するというのは本当の「リスク許

容度」を知る良い機会になりました。

自分自身の感情の動きが思いのほか激しいこと感情が先走って判断できない状態にな

ってしまうことがあること

経験が大切ですね。経験を通じて知識が知恵になるんですね。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!