人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

リスク資産と無リスク資産の確認

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皆さん、リスク資産と無リスク資産の割合は確認していますか。

乱高下する相場で前のめりすぎたり、引き上げすぎたりしていませんか。

このタイミングだからこそ基本を見直しましょう。

 

 

【リスク資産と無リスク資産とは】

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資産には、大きく分けて「リスク資産」と「無リスク資産」の2つがあります。

「リスク資産」とは、元本を保証されていない一方大きなリターンが期待できる資産の

ことです。

(株式、投資信託、不動産)

 

「無リスク資産」とは、元本が保証された安全な資産のことです。

(現預金、国債

 

単純に元本が保証されているものかどうかの区分けで良いです。

 


【リスク資産と無リスク資産の考え方】

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生活者としての資産形成でまず初めに考えるの

は、無リスク資産とリスク資産の割合ですね。

無リスク資産のキャッシュ部分をどれだけ確保し、リスク資産の株式部分にどれだけ振

り分けるかを考えることが最も重要な投資判断です。

株価下落時に資産が受けるダメージを決定づけることだからです。

株価下落時に無リスク資産であるキャッシュがとても大切ということです。

 

「資産運用リスク許容度の公式の目安」

リスク許容度の公式=100―自分の年齢

(例)30歳の方の場合、

100―30歳=70

目安として70%までリスクを取って良いということになります。

しかし、あくまでもザックリとした目安として考えましょう。

人それぞれ生活の状況、価値観は違いますので、他の要素も検討する必要があります。

 


【リスク資産と無リスク資産の管理】

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私の場合、公式の目安としてはリスク資産50%強となりますが、

しかし、生活防衛資金をかなり厚く準備していることもありますので

基本としては、リスク資産:無リスク資産=70:30で考えています。

そして現状では、リスク資産:無リスク資産=58:42となっています。

公式の目安から見れば少し前のめり気味ともいえます。

自分の設定基準から見れば、キャッシュポジション高めといえます。

こういうことですね。

他人の資産状況を羨んでも何にもならない。

他人の投資戦略を真似ても何にもならない。

自分の目標に向けてコツコツと前進しましょう。

 

資産形成と資産運用

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皆さん、資産形成と資産運用の違いを意識していますか。
乱高下する相場ではいろいろな迷いが出てきますよね。
こんな時こそ基本を見直しましょう。

 


【資産形成と資産運用】

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資産形成と資産運用の違いは何でしょうか。

一般的な考え方としては、

資産形成は収入から余剰資金を生み出してお金を貯めたり運用することで資産を形成していくこと。

資産運用は、形成した資産を株式や不動産など様々な投資方法で効率的に増やすこと。

 

資産形成にも資産運用にもお互いに出現する入れ子構造にも見えてくるので混乱しがちです。

整理すると資産形成の一手段として資産運用をとらえる見方と、段階の違いとしてとらえる見方があるということです。

資産形成の一手段として資産運用をとらえる場合、「資産形成において資産運用は補助ツールである」といえます。

有効かつ大本命でありますが「補助ツール」でしかないのです。資産形成期においては。

 


【ごっちゃにすると危険】

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さて、では資産形成と資産運用を明確にわけないと何が問題なのでしょうか?

ずばり「方針の決定、戦略の選択にミスが出てくる」ことが問題です。

 

具体的には、

 

「補助ツール」のはずの資産運用にクローズアップしすぎて本丸の余剰資金づくりが疎かになる。

 

資産形成期なのに資産運用期の戦略をとってしまう。

 

こういった、方針・戦略のミスはとても危険です。資産形成期においては。

 


【資産形成の心得】

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資産形成の王道を歩むのであれば

資産形成の柱は収入、正確に言うと「収入から支出を引いた余剰資金の積み上がり」に置くべきです。

資産運用はその積み上がりを早め、強化する補助ツールです。

厳しい状況でこそ基本を見直しましょう。

【家計直撃】「悪い円安」が「悪い物価上昇」を招く危険性

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皆さん、家計管理は万全ですか?

ここ数日、ウクライナ情勢で世界中の株式市場は不安定な動きになっていますね。

私たち個人投資家にとっても気になるところです。

しかし影響は投資環境だけにはとどまらず生活の基盤である家計にも及びそうです。

ニュースも交えてご報告します。

 

【消費者物価と日銀の見解】

まずは、このニュースをご紹介します。

物価上昇、欧米と違い直ちに金融緩和縮小につながらず-日銀総裁

www.bloomberg.co.jp

日本銀行黒田東彦総裁は24日、日本の消費者物価は1月で前年比0.2%上昇にとどまるとし、「欧米と違って直ちに金融緩和縮小の動きにつながることはない」と語った。

 

物価動向に関しては、ガソリンや食料品など購入頻度が高い品目の価格が上昇していることで「物価の上昇を感じる家計の数が増えている」とも指摘した。

 

ウクライナ情勢の緊迫化もあり、資源価格を中心としたインフレ懸念が一段と強まっている。
日本の消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)は1月が前年比0.2%上昇にとどまるなど日銀が掲げる2%の物価安定目標に依然として距離があるが、
資源価格が高騰する中での「悪い円安」への思惑や来年4月の黒田総裁の任期満了をにらみ、市場では日銀による政策修正の観測がくすぶり続けている。

 

総裁は各国の金融政策の方向性の違いが為替レートに影響することは確かとしながらも、「日々の為替レートは世界経済や国際金融資本市場におけるさまざまな要因を受けて形成されており、直ちに必ず円安になると申し上げるわけいはいかない」と説明。
為替レートは経済のファンダメンタルズを反映した安定的な推移が望ましいと改めて表明し、現在の為替は「そうした形になっているのではないか」と語った。

 


要するに、

欧米での物価高騰とは違って、日本では直近の消費者物価から考えて金融緩和縮小の動

きにならないということ。

 

しかし、購入頻度が高い品目が上昇していることで、家計では物価上昇を感じていると

いうこと。

 

そして、金融政策の方向性の違いが現在の為替に影響を与えておらず、経済のファンダ

メンタルズを反映した安定的な推移になっているということ。

 

なんですけれども

気になるのは「悪い円安」なんですよね。

 


【用語解説】

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(コアCPI)

消費者物価指数(CPI)のうち、すべての対象商品によって算出される「総合指数」か

ら生鮮食品を除いて計算された指数のこと

「総合指数」から天候や市況など外的要因に左右されやすい「生鮮食品」を除くこと

で、物価変動の基調をみるための指標として使われる。

 

(悪い円安)

主要国で珍しくマイナス成長を頻発してしまったことで「日本回避」が進んでしまい

さらに国内の製造業が生産拠点を海外に移転しているので輸出数量を顕著に増やすとい

う恩恵もなかったのです。

 

 

【家計への影響は?】

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日本は多くの資源を輸入に依存しているため、購買力平価を下回る円安はコスト上昇要

因として重くのしかかってきます。

 

「悪い円安」による意図せざるコスト上昇により「悪い物価上昇」を招くリスクがあり

ます。

 

そうすると、企業業績の向上による賃金アップが無い、もしくは減少という状態で輸入

物価の上昇も進行します。

 

つまり、収入(減)-支出(増)=余剰資金(減)となってしまいます。

 

もちろん、資産形成の戦略にも影響が出るんです。

それでも方針は変わりません。

長期的に成長し価値を産み出す資産に資金投入あるのみです。

苦しい厳しい時こそ王道で行きましょう。

ブラジリアン柔術家から学んだ資産形成(思い込みは危険)

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皆さん、格闘技はお好きですか?

先日のブラジリアン柔術をしている方との出会いの続きです。

ふとした疑問から、さらに興味深いお話が聞けました。

これもまた資産形成に通じることでしたのでご報告します。

※ずいぶん昔の試合ですがネタバレ注意です。(PRIDE・UFCについて)

 


【試合でタップしないのはなぜか】

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ひとしきり格闘技の昔話で盛り上がったところで長年の疑問をぶつけてみました。

 

「組技系の選手が試合でなかなかタップしないのはなぜ?高速タッパーと呼ばれるくら

いに極まる前にタップする選手もいるのに。」

 

「もともと関節が柔らかくて全然大丈夫ーなのか、ほぼ極まってるけど外せる可能性に

賭けてるのか。」

 

「結構そのまま折れちゃったり脱臼しちゃったりしますよね。そうしたら長引くし元通

りにならないかもしれないのに。」

 

返答はとてもシンプルでした。

 

「試合だとアドレナリンが出ているせいか痛くないんですよ。結構バキバキいってても

大丈夫ー。みたいな感じですよ。」

「終わってから痛みが出てきて後悔するんですよ。またやっちゃったーって。」

 

実際はそんなものなのかもなと腑に落ちました。

長い時間をかけて地道に緻密に組み上げていっても、本番では本能を制御できないもの

ですよね。

そこで、以前たまたま動画で見かけたある試合の衝撃についても聞いてみました。

 

 

【時代の変化と進化】

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その試合はUFCのヘビー級でした。

 

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラフランク・ミアの試合は度肝を抜かれました。

 

ノゲイラといえば、かつてPRIDE全盛期に「千の技を持つ」「柔術マジシャン」と寝技

NO.1と位置づけられていましたね。

 

そのノゲイラがなんとアームロックで一本負けです。しかも骨折して。

 

私の記憶では寝技NO.1のイメージが強くあったので

『「柔術マジシャン」がアームロックで折られて負けた!!』と驚いたのです。

 

その話を思い出して「あれもノゲイラがアドレナリンと過信でやらかしたということで

すか?」と聞いたんですね。

 

しかし現実は違ったようで、UFCではフランク・ミアとの初戦で完敗していて迎えた再

戦だったということ。

 

さらに言えばPRIDEでも地上波放送が終わった頃には寝技が通用しなくなっていたとい

うこと。

 

確かにエメリヤーエンコ・ヒョードルとのタイトルマッチでは完膚なきまででしたもん

ね。

 

ここで大切なことは、世界中からトップファイターがしのぎを削って戦う舞台において

は絶対的なことはないということ。

 

とても新陳代謝が高く常に最新の技術・スタイルが目まぐるしく入れ替わっていくとい

うこと。

 

一番驚いたことは、私の情報は途中で止まっていて現実からかなり乖離していることに

気付かなかったこと。

 

これ、資産形成でもまったく同じことなんです。

 


ブラジリアン柔術家から学んだ資産形成(思い込みは危険)】

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資産形成においてとても大切なことです。

「偏った情報で固定化していないか」

「時代の趨勢についていけているか」

この2点は投資判断において最低限度の基本ですね。

 

心地よいストーリー、耳なじみのよいキャッチコピー、ど派手な演出で入ってくる情報

だけで判断するのは危険です。

 

『大局観をもってありのままの現実を継続的に観察し続けること』

とても、とても大切です。

 

今回も良い出会いに感謝です。

厳しく難しい時こそコツコツと積み上げていきましょう。

ブラジリアン柔術家から学んだ資産形成

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皆さん、格闘技はお好きですか?

先日、ブラジリアン柔術をしている方に出会いました。

とても興味深いお話を聞けて楽しかったのですが資産形成に通じる事がありましたので

ご報告します。

 

 

【時代の変化と進化】

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一回り以上の歳の差があったのですが影響を受けた格闘技や団体や大会が同じで意気投

合しました。

そこから昔話に花が咲きました。

私が、腕ひしぎ逆十字での思い出として

田村潔選手がリングス時代にマウントポジションから右、左、右、左の高速でのフェイ

ントからの入り方と

フランク・シャムロック選手がガードポジションの下から腰の位置をずらして極めた時

に衝撃受けた話をした時に

「懐かしいですねえ。もう今では研究され尽くしてアマチュアの試合でもなかなか極ま

らないんですよ。」とのこと。

毎日毎日、研究して繰り返しの反復を積み重ねていくことが大切で派手さとは無縁の

日々なのだと。

試合においても戦略的にコツコツとセットアップして上手くはまるまで何度でも一から

組み直すのだと。

お話を聞きながら、感心して、圧倒されて、感動しました。

 

ブラジリアン柔術家から学んだ資産形成】

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資産形成においても同じなんですよね。

毎日毎日の積み重ねがとても大切です。

一撃での成果、一発逆転、短期間での成功は結果として素晴らしいですが踊らされては

いけない。

そして、戦略的にコツコツとセットアップして上手くはまるまで何度でも一から組み直

すことが重要。

今回も良い出会いに感謝です。

厳しく難しい時こそコツコツと積み上げていきましょう。

投資初心者の下落局面に向けての準備

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皆さん、下落局面に向けての準備はされていますか?    

一言で「下落局面に向けての準備」とはいっても、これもまた十人十色でしょうか。    

攻める方、守る方、パニックになる方、茫然自失になる方、恐怖に立ち尽くす方など。    
今回は、下落局面で焦ってしまう、目移りしてしまうパターンについて考えてみます。    
    

    
【最近の心の動き】    

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コロナショックの前年から投資に取り組みはじめ、暴落・急回復を体感してきました。    
経験からの学び、学んだことを試してみて経験を積むなど試行錯誤中なのですが    

年明け以降の軟調相場でも更にグッと落ち込む局面で買い付けに迷いが出ています。    

コアになる「長期・分散・積立」には一切の迷いなく実行していますが問題はサテライ

トです。    

サテライトのタガが緩んでいる状態になりつつあります。    

無意識に、下落幅の大きい銘柄、配当利回りの高い銘柄を物色しています。    
    

 

    
【コロナショックで後悔したこと】    

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何故かということを考えるために少し遡ってみました。    

コロナショックによる暴落と上昇局面で後悔したことは?    

結論から申し上げますと王道メジャー銘柄を買いきれなかったこと。    

一方で「高配当銘柄をうまく底で拾った」というような発信を見ては悔やんでいまし

た。    

この2つの後悔はコロナショック時点の自分では対応できませんでした。    

知識・経験・資金・時間のどの要素も足りていなかったんですね。    

その後悔の念が強すぎるようです。    

しかし、感情が先立ってしまい無意識に「あの時に逃した分も取り戻さなきゃな」と

なってしまうので、気づけば下落幅の大きい銘柄、配当利回りの高い銘柄を物色してしまうんですね。    

これは間違っています。    
    

 

    
【下落相場で何をすべきか】    

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限られた資金で限られた時間に効果的な買い付けができるように準備しないといけな

い。    

これは「『安くなっている銘柄』を買うのではない」ということです。    

「『お値打ちになっている王道メジャー銘柄』を買うことを徹底する」ということで

す。    

 

バリュー投資とは

「本来の価値から見て株価が安くなっている銘柄に投資をする手法」です。    

 

押し目買いとは

「上昇トレンドにある銘柄が、一時的に調整局面にある時に買い付ける手法」です。    

 

元値に戻ることなく下落しっぱなし、下手をすると消えていく銘柄ではダメなんです。    
    
次の下落局面では

「お値打ちになっている王道メジャー銘柄」を買い付けることに徹底的に取組みます。

「資産形成は家計管理から」の大切さ

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皆さん、家計管理はされていますか?    

家計管理というと「面倒くさい」「現実に萎える」などなどネガティブな意見が多いよ

うです。    

しかし資産形成をしているときには「判断材料」として機能するんですよ。    

そこで、「生活者の視点」から考えてみました。    
    

    

 

家計管理から資産形成への基本パターン  

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まずは、家計管理の基本として「収入-支出=余剰金」から取り組みます。    

この余剰金を「貯蓄」として積み立てていきます。    

まずは「貯蓄」が生活費の半年分~2年分を目安にします。    

これが生活防衛資金ですね。    

    

 

 

貯蓄から投資へ    

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「貯蓄」が生活防衛額にまで積みあがったら、「投資」に取り組みます。    

勤務先の「確定拠出型年金」「従業員持ち株会」から始める方が多いようですね。    

もうひとつの非課税制度「つみたてNISA」も長期での資産形成を目的に良いですね。    

    

 

 

投資の裾野拡大    

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非課税制度枠を使い切ったら、いよいよ特定口座での取引を開始します。    

この頃になると、「いろいろな銘柄に目移りする」「とにかくポジションを持っていた

い」など貪欲になりがちです。    

そして、とにかく資産規模の拡大に夢中になって、他人との比較を気にしてしまいがち

なのです。    
    

    

 

 

収支に変化はないか?    

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ここで、「家計管理」を見直したいんです。    

「投資」に夢中になりすぎてリスク許容度を超えてしまっていませんか?    

「ライフイベントによる収支の変化」や「予期せぬアクシデント・トラブルによる収支

の変化」などはありませんか?    
    

    

 

 

ここで「生活者の視点」    

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まずは、「安全で健康的な生活」の確保が第一です、最優先事項です。    

あくまでも投資は資産形成の方法であって、資産形成は「より良い生活」のための方法

です。    

機関投資家ではなく「生活者」としての個人投資家であることを大切んしたいですね。    

    

 

 

「資産形成は家計管理から」の大切さ

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つまり「家計管理」によって、生活の状況にあわせて資産形成の優先順位を調整する判

断材料になります。    

そういう視点から考えても「家計管理」は大切なんですね。    

人それぞれの管理手法はあれど現実を見失わない基準になるということです。    
    
波乱相場を目前にした状況ですが、落ち着いて資産形成に取り組みましょう。