皆さん、格闘技はお好きですか?
先日のブラジリアン柔術をしている方との出会いの続きです。
ふとした疑問から、さらに興味深いお話が聞けました。
これもまた資産形成に通じることでしたのでご報告します。
※ずいぶん昔の試合ですがネタバレ注意です。(PRIDE・UFCについて)
【試合でタップしないのはなぜか】
ひとしきり格闘技の昔話で盛り上がったところで長年の疑問をぶつけてみました。
「組技系の選手が試合でなかなかタップしないのはなぜ?高速タッパーと呼ばれるくら
いに極まる前にタップする選手もいるのに。」
「もともと関節が柔らかくて全然大丈夫ーなのか、ほぼ極まってるけど外せる可能性に
賭けてるのか。」
「結構そのまま折れちゃったり脱臼しちゃったりしますよね。そうしたら長引くし元通
りにならないかもしれないのに。」
返答はとてもシンプルでした。
「試合だとアドレナリンが出ているせいか痛くないんですよ。結構バキバキいってても
大丈夫ー。みたいな感じですよ。」
「終わってから痛みが出てきて後悔するんですよ。またやっちゃったーって。」
実際はそんなものなのかもなと腑に落ちました。
長い時間をかけて地道に緻密に組み上げていっても、本番では本能を制御できないもの
ですよね。
そこで、以前たまたま動画で見かけたある試合の衝撃についても聞いてみました。
【時代の変化と進化】
その試合はUFCのヘビー級でした。
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとフランク・ミアの試合は度肝を抜かれました。
ノゲイラといえば、かつてPRIDE全盛期に「千の技を持つ」「柔術マジシャン」と寝技
NO.1と位置づけられていましたね。
そのノゲイラがなんとアームロックで一本負けです。しかも骨折して。
私の記憶では寝技NO.1のイメージが強くあったので
『「柔術マジシャン」がアームロックで折られて負けた!!』と驚いたのです。
その話を思い出して「あれもノゲイラがアドレナリンと過信でやらかしたということで
すか?」と聞いたんですね。
しかし現実は違ったようで、UFCではフランク・ミアとの初戦で完敗していて迎えた再
戦だったということ。
さらに言えばPRIDEでも地上波放送が終わった頃には寝技が通用しなくなっていたとい
うこと。
確かにエメリヤーエンコ・ヒョードルとのタイトルマッチでは完膚なきまででしたもん
ね。
ここで大切なことは、世界中からトップファイターがしのぎを削って戦う舞台において
は絶対的なことはないということ。
とても新陳代謝が高く常に最新の技術・スタイルが目まぐるしく入れ替わっていくとい
うこと。
一番驚いたことは、私の情報は途中で止まっていて現実からかなり乖離していることに
気付かなかったこと。
これ、資産形成でもまったく同じことなんです。
【ブラジリアン柔術家から学んだ資産形成(思い込みは危険)】
資産形成においてとても大切なことです。
「偏った情報で固定化していないか」
「時代の趨勢についていけているか」
この2点は投資判断において最低限度の基本ですね。
心地よいストーリー、耳なじみのよいキャッチコピー、ど派手な演出で入ってくる情報
だけで判断するのは危険です。
『大局観をもってありのままの現実を継続的に観察し続けること』
とても、とても大切です。
今回も良い出会いに感謝です。
厳しく難しい時こそコツコツと積み上げていきましょう。