右を向いても、左を向いても、値上げ!値上げ!!値上げ!!!ですねえ。
しかし、間違いなく賃金は上がっていませんから、とにかく支出バランスは崩れます。
では、どういうリバランスが望ましいのかを考えてみました。
インフレとは
インフレとはインフレーション(Inflation)の略で、私たちが普段買っている日用品や
サービスの値段(物価)が上がることをいいます。
インフレには、タイプがあって
デマンドプル型インフレというのは、景気の過熱上昇により、経済全体の需要増加によ
る物価の上昇を指します。
コストプッシュ型インフレというのは、生産コスト(原材料・資源価格・賃金など)の
高騰による物価の上昇を指します。
そして、インフレには、良いインフレと悪いインフレがあります。
良いインフレは「景気の拡大をともなうインフレ」ということです。
つまり賃金アップなどの所得増加に伴うデマンドプル型インフレは良いインフレといわ
れます。
物価上昇の原因
- 新興国等の所得の増加により、世界全体の資源需要が伸び続けている
- 世界的な天候不順により農作物の不作が発生している
- 脱炭素をキーワードにした構造転換にともなって関連する資源の需給バランスがとれていない
- 新型コロナ禍からの需要回復ペースに生産・物流など供給面が追いついていない
ここに、ウクライナ情勢が重なり、円安進行でさらに輸入物価が押し上げられていると
いうところです。
物価上昇の現状・展望
2022年6月の消費者物価指数によると、
食料は、生鮮食品を含んだ場合で+3.7%上昇しています。
品目別では、食用油の+36.0%、小麦粉の+15.5%など、輸入依存度の高い食品価格の
伸びが2桁に達しています。
エネルギー価格は、電気代+18.0%、ガス代+17.1%、ガソリン価格は前年同月比+
12.2%と価格上昇幅が大きくなっています。
この物価上昇が今後どうなっていくのかということですが
一過性のものであるとしても欧米のような極端な高インフレは起こりにくく、緩やかな
インフレが続いていくというのが大方の見通しです。
一方で、経済界からは終身雇用の維持は困難、賃上げは困難という声が相次いでいま
す。
つまり、生活コストは上がり続けるのに、賃金は不安定かつ先細り傾向ということです
ね。
家計でできる対策
一般的な対策ですが、視点を少し変えてみて
購買パターンの見直し 輸入品は割安、国産品は割高の崩壊⇒輸入品価格が上昇してお
り、国産品との価格差が縮小しています。
使用パターンの見直し 食品や電気・ガス・水道などの無駄遣いを削る
資金フロー・ストックパターンの見直し 安全性重視で現金の割合が多すぎると
と、物価上昇で実質的な保有資産価値が目減りしてしまいます。
この3つのパターン見直しをまとめてみると
「ライフプランニング」「ファイナンシャルプランニング」の見直しということです。
「人生100年時代の資産形成」ということ
世界的な気候変動、資源争奪戦によって、食料・資源の価格は上昇していくことは分
かっていたことです。
しかし、日本では長らく経済が停滞しデフレが続いてきたおかげで、生活コスト上昇の
リスクを見落としがちだったのですね。
今までの前提条件が変わったのですから、
やるべきことは「ライフプランニング」「ファイナンシャルプランニング」の見直しと
いうことです。
「人生100年時代の資産形成」ということです。