皆さん、「家計管理」の最適化はうまくできていますか?
油断すると膨張しがちな支出を最適な形でコントロールすることは大切ですね。
相場変動に惑わされない資産形成に思いを巡らせていた時にふと思い出した「マシュマ
ロ・テスト」。
資産形成の土台である「家計管理」に直結する実験なのです。
ということで、少し違った方向から「家計管理」のモチベーションアップをはかりま
しょう。
【マシュマロ・テストとは】
簡単に「マシュマロ・テスト」をご説明します。
1960年代後半から1970年代前半にかけてスタンフォード大の心理学者、ウォルター・ミ
シェル氏が実施した「マシュマロ・テスト」
子供達は、目の前にあるマシュマロを食べることを15分間我慢するともう一つのマシュ
マロがもらえると言われます。
結果は、半数の子供達は我慢でき、半数の子供たちは食べてしまいました。
子供達の平均年齢は4歳半。
1990年の再調査では、アメリカで行われている大学入試の時に必要な学力一般テスト、
SATの点数を較べました。
その結果、我慢できた子供たちのSATの点数は、我慢できなかった子供たちより高かっ
たということです。
さらに21年後の2011年、実験に参加した子供たちが中年になった時点で、脳の検査をし
ました。
我慢できた子供たちの脳では、計画、社会行動の調節に関係する前頭前皮質が、我慢で
きなかった子供たちより活発に働く事がわかりました。
【Joachim de Posada(ホアキム・デ・ポサダ)氏の講演】
「Don't eat the marshmallow!ーマシュマロはまだ食べちゃダメ!」
動画で見ると子供達がものすごく可愛いですよ。
屈託なく速攻で食べちゃう子、匂いまくって我慢しようとする子、ただ悶絶する子、知
能犯な子、本当に可愛らしいなあ。子供は宝物だなあと実感します。
【後日談】
・「7分我慢できたらもう1個あげる」と伝えた
・子供達の属性も考慮してみると、金持ちで学歴の高い両親の元に育った子どもほど、
我慢できたということで「マシュマロ・テスト」には再現性はなく誤りだとする主張も
出てきています。
【マシュマロ・テストと家計管理】
実験の有効性は別としてクリアした子供達は「我慢」したのか「先を見据えた」のか。
どちらにせよ、凄いことだと思います。
4歳の子供にとっての15分という気の遠くなるような時間。
マシュマロという贅の極み。
我が子はどうか考えながら、自分は?となると自信がグラグラです。
単純に比較はできないですよね。
私たちの実生活に置き換えると「家計管理」が当てはまります。
「今の目の前の愉しみ」を「先の豊かな愉しみ」にむけて我慢できるか?
ということです。
私たちには「バランス良く配分する」という「第3の選択肢が」あるのはズルいところ
ですね。
そんなことを考えながら「家計管理」を頑張ろう!と意欲を搔き立てられました。
子供達に格好いい大人の背中を見せましょう。