皆さん、昨日の株価急反発でしっかり行動できましたか?
こういう相場が乱高下する時には浮足立ちがちですが落ち着きましょう。
複数の情報をしっかり受け止めるのも良いアイデアです。
【用語解説】
押し目買い
株価が下がることを「押し目」といいます。
上げ相場で株価が下がったとき、その押し目を狙って買うことを「押し目買い」といいます。
上げ相場がまだ続くと考えられるときは押し目買いが入りやすいです。
【記事の紹介】
2022/3/9の主要株式市場を席巻した押し目買いの熱狂についての記事が出ています。
押し目買いで加速した株価急反発、ベテラン運用者は納得せず
ポジポジ病の人には耳の痛い内容ですが、とても分かりやすく本質を突いています。
是非、ご一読ください。
要点だけ抜粋していきます。
新型コロナウイルス禍による株価急落後の反騰局面の記憶が興味をかき立てている可能性はあるものの、当時と今では大きな違いがあるため、今日の反発を見て市場に乗り込むのはリスクが高いという。
これですよね。
大衆心理というか脊髄反射というか合理的な判断なしに行動してしまっているのかもし
れません。
何らかの勝算を確信しての行動であれば良いのでしょうけれども。
何よりもまず、中央銀行の姿勢が違う。2020年には中銀による市場への大規模な流動性供給能力が、同年と21年の大幅株高の土台を築いたが、今はそうした意欲は存在しない。
ロシアによるウクライナ侵攻は極端な価格変動を引き起こしており、世界経済の成長を阻害しかねない状況下で不都合な事実だ。
ゴールドマン・サックスのクリスチャン・ミュラーグリスマン氏は「この種のリスク
は、ほとんどのポートフォリオでポジション設定やかじ取りが非常に難しい。
われわれが向き合っている最も重大なリスクは、多くの地域でリセッションリスクを引き起こす可能性が見え始めているスタグフレーションだ」と指摘した。
これはどういうことかというと、後段の
ウクライナ侵攻で経済成長は打撃を受け、歴史的高水準にあるインフレ率をさらに押し上げる見込みで、経済はスタグフレーションに陥りかねない。
新型コロナ禍で数十年ぶりの深刻な不況に見舞われてからわずか2年で再びリセッション(景気後退)入りする恐れもある。
ということです。
スタグフレーションに陥り、再びリセッション入りする可能性があると。
そして
米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合で3年ぶりとなる利上げに踏み切る見通し。
S&P500種株価指数は調整局面入りしたばかりで、利回り曲線は急激にフラット化しており、こうした状況で米金融当局が政策引き締めに動くのは少なくとも1990年以降では例がない。
過去30年に渡って経験したことのない状況に進んでいくということです。
だからこそ
「一次産品の供給不安で多くの国でリセッション入りの確率が高まっている。
米国は大方の国よりも守られているが、少なくとも予想より急激に減速するリスクを考慮する必要がある」と分析。
債券市場が発するリセッション入りリスクの警鐘や資源価格高騰による需要への脅威に言及し、株式保有を減らしてキャッシュ(現金)比率を高める時期だと指摘した。
ここまで、分析しているのかどうかということです。
さらに
カルミニャック・ジェスチョンもポートフォリオの株式比率を平均40%から5%に削減。
ゴールドマンは投資家に実物資産や金、ドルなどの安全資産通貨の買いを推奨した。
と続き、記事は終わっています。
【感情・欲望を乗り越えて】
ついこの間まで、アメリカのインフレ率高止まりと金融引き締めにピリピリしていたの
にロシアのウクライナ侵攻を受けての市場混乱にドキドキしていたのに
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」でしょうか?
「ほら、ほら、ほら、ほら、来ました!!!」という感じでしょうか。
コロナショックに乗り切れなかった悔しさも背中を強く押しているのでしょうか?
油断してしまうと「飛んで火にいる夏の虫」になる自分を抑え込むのに必死です。
皆さん、いかがですか?
規律を守って行動できていますか?
落ち着いて資産形成に取り組みましょう。