皆さん、相場動向に一喜一憂していませんか?
年の始まり、1月は経験則的には上がり下がりが見通しにくい相場とされています。
また、「1月相場が強いとその年の株価は上昇する」ともされるだけに余計にヤキモキ
しますよね。
そんなこんなに考えを巡らせているときに思い出したことがありますのでご報告しま
す。
【ウォーレン・バフェット氏の遺言】
ウォーレン・バフェット氏は「投資の神様」とも呼ばれる、アメリカの著名投資家で
す。
世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主で、同社の会長兼
CEOです。
フォーブズ400では毎年10位以内にランクインし、「オマハの賢人」とも称されていま
す。
そんな彼が、自分が死んだ後のために妻に伝えている運用アドバイスはとても有名で、
よく引用されますね。
「私のアドバイスはこの上なくシンプルだ。現金の10%を米国の短期国債に、残る90%
を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。」
【昔々の思い出】
十数年前のことですが、会社の新任管理職研修に参加した時のことです。
一年間かけて実施される研修プログラムの初日、最初の時間でした。
外部講師からの最初の質問
「お子さんを入社させたいと思う方、挙手して下さい。」
に二十人ほどの参加者の誰一人として、挙手しませんでした。
しばらく間を置いて、講師が話しはじめました。
「私が御社の新任管理職研修をお手伝いさせていただいて十年になりますが、我が子を
入社させたいという方は一人もいませんでした。」
「この残念な結果を変えていくのが、皆さんの一番重要なミッションですよ。」
この質問と結果、だけです。一年間の研修プログラムで覚えているのは。
今でも、なぜ自分は手を挙げなかったのか?他の参加者は?と考えます。
【金融相場から業績相場へ】
金融相場から業績相場への移行は、選好されるセクターの変化を伴うといわれます。
景気の回復を背景に金利が下げ止まりか ら上昇に移行するので、
金利低下の恩恵を受ける金利敏感セクターから、景気回復の恩恵 を受ける景気敏感セク
ターへとシフトします。
ザックリとした表現で言うとグロース株からバリュー株へのシフトです。
特に今回のコロナショックでは未曾有の金融緩和と財政出動が資産価値の激増をもたら
しましたよね。
そのなかでも、ハイパーグロース銘柄については凄まじい勢いがありました。
そして今、金融相場から業績相場への移行が現実のものとなりつつあります。
今年、2022年は厳しい相場になるというのは、衆目の一致する所でしょう。
こういうタイミングだからこそ
『ファンダメンタルズ分析』や『テクニカル分析』もしっかり学び使いこなせるように
なるべきだと考えています。
周りの意見に流されて、枝葉末節にとらわれすぎては、フェイクというか偽装的なもの
に引っかかってしまいますよね。
もっと大局的に「本質的に価値のあるもの」を見極める姿勢が大切なのではないでしょ
うか。
その判断基準として、「自分の大切な人(妻・夫・子供)に遺せるか?」という視点も
ありなのかな。
そんなことを考えた、相場が絶不調な1月第3週でした。
落ち着いて相場に向き合いましょうね。