人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

資産形成が病気という人生の岐路で大きな武器になる

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人生にはアクシデントやトラブルはつきものです。

そんな、アクシデントやトラブルを人生を彩るスパイスとして楽しめれば良いですよ

ね。そのために、ライフ・ファイナンシャルプランの積み重ねてきた知恵を共有したい

んです。私はライフ・ファイナンシャルプランを学びだしてから、積極的にいろいろな

方とライフスタイルについて話すようにしています。

まさに十人十色、多様な考え方や過去の経験談はとても勉強になります。

今回、ご紹介するのは「医療費と住宅ローン・教育資金」です。

 


資産形成が病気という人生の岐路で大きな武器になる

 

結論から言います。

どういう病気になるか、どんな怪我をするか、後遺症が残るのか、生活に支障がでるの

か、を想定することは不可能です。

想定することが不可能である以上、対策をとる、備えることにも限界がでてきます。

また、若年期の収入が少ない時期や中年期の支出が多い時期に、未知のリスクに過剰に

資金はさけません。

だからこそ、流動性の高い資産を確保すること、成長性の見込める資産を積み立てるこ

と、が重要です。

 


中年期での病気発症

 

最も、精神的な負担が重く、身動きがしにくいのは、家族を持つ中年期の病気でしょう

か、事例から考えます。

家族を持つ中年期では、住宅ローン支払いと教育資金が重複していて金融資産が少ない

時期になります。

そこで病気になる。どういう課題があるでしょうか。

  • 本人の収入減少:就業状況、日数・時間・職務内容。
  • 配偶者の収入減少:付き添い、看護、介護
  • 出費増:治療代、通院費など 高額医療費制度、通院もタクシーのケースが多い

収入減少、出費増加が長引く可能性は高いです。

 


病気発症~確定診断

 

さらに難しいことは、病状、診断治療の状況によっては、善後策を検討する精神状態に

ないこともあるからです。

病気の確定診断がつくまでは、将来不安から極端になりがちですから、家計の改善も無

理しないようにしましょう。

確定診断がついたら、高額医療費制度、難病支援、障害支援、介護療養制度、の対象に

該当するかどうかを確認します。

病院の患者支援センター、市・区役所の福祉課に相談することになりますが、残念なこ

とにブツ切り状態でワンストップで相談、支援してもらえることはないです。

申請の手続きは煩雑、承認までにも長時間を必要としますが、ある程度の費用負担が抑

えられると少し安心できると思います。

 


確定診断~闘病・予後

 

まだまだ気を緩めることはできません。

減った収入、増えた出費が元に戻ることが見込めるのか、現状維持なのか、被害は拡大

するのか。

病状、予後を医師に確認し、冷静に受け止めることが、第一歩となります。

おそらく、この時点で収支フローからみても、資産ストックからみても一番負担が大き

いのは住宅になります。

住宅については、リースバックという選択肢もあります。

自宅を売却して住み続けることができ、売却で得た資金で、家賃・医療・介護費をまか

なうという方法です。

普通に売却する方が手残り資金は一番多いのですが、いつ売却できるかわからない、売

却後の転居があることから難しいですね。

教育資金については、事情が事情です。奨学金・支援・免除制度を積極的に活用しまし

ょう。

 


私の意見

 

まずは、家族全員が基本的な生活を維持することが先決です。

理想からは程遠い、かけ離れた状態かもしれません。でも、受け入れるんです。状況は

変わったんです。

悲観にまみれて偏った判断に陥らないようにしましょう。

すべては、闘病中なのです、気持ちは揺れ動きます。

決断をしていく前提には自分自身、配偶者、家族の悲しい結末も想定しなければいけま

せん。

こういった状況で、流動性の高い資産を確保できていて、成長性の見込める資産を積み

立てていると、威力を発揮します。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。まだまだこれからですよ!