人生100年時代の資産形成について考える

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「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

【重要ポイント】企業型確定拠出年金【バランス型投資信託編】

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職場の方から企業型確定拠出年金の質問を受けることがありますが、金融商品との接点

が少ないケースが多いですね。特にアセットアロケーションの設定やポートフォリオ

検討は苦手な人も多いようです。

運用商品選定について基礎の重要なポイントに沿って理解しておいた方が整理しやすく

なりますので、まとめてみます。

 


バランス型投資信託とは

 

投資信託には、対象の資産クラスで分類すると債券、株式、REIT不動産投資信託)な

どがあります。

そしてさらに日本、先進国、新興国などの地域で分けて運用する様々なタイプがありま

す。

そういう様々な商品を目的に合わせて、組み合わせるのが、アセットアロケーション

設定とポートフォリオの検討です。

投資に興味がなく、アセットアロケーションの設定やポートフォリオの検討は苦手な人

も多いようです。

そういった方にとって、バランス型投資信託は便利です。

バランス型投資信託では債券、株式、REITなどの資産クラスと国内、海外、先進国、新

興国などの地域についての配分が

投資方針で決められていて、自分で選ばなくてもよいようにパッケージされています。

企業型確定拠出年金では、バランス型投資信託も複数商品が用意されています。

株式の配分で(株式40%・60%・80%)のようにひょうじされて3種類用意され

ていたり、さらに、パッシブ運用・アクティブ運用に分かれていたりします。手間を省

きたい方には人気となっています。

 

 


運用ポイントでのメリット・デメリット

 

まず、企業型確定拠出年金の運用ポイントをおさらいします。

 

結論として、「長期積立分散投資の徹底」です。

 

運用ポイントは4点です。

 

①60歳までにいくら準備したいか目標金額を決めましょう。

②目標金額にするための、リターン(運用利回り)とリスク(ブレ幅)を検討しましょ

う。

アセットアロケーション(資産配分)を設定しポートフォリオ(商品選定)を決定し

ましょう。

④定期的に資産配分のチェックとリバランス(見直し)をしましょう。

 


バランス型投資信託のメリット

 

バランス型投資信託は、この運用ポイント①と②を決めてしまえば、③と④をお任せで

やってもらえるということです。

バランス型投資信託は決算ごとに、決められた配分に戻してくれます。これをリバラン

スと言います。

投資配分は株式が良い時は株の比率が大きくなります。

そのまま放置してしまうと、自分で決定したリスクを大幅に超えた状態になってしまい

ます。

また、もっと株があがるかもしれないと思いなかなか売れないことも考えられます。

やはり運用は良い時悪い時があるので、一定のルールに従って処理しないと収拾がつか

なくなります。

バランス型投資信託は決められた時期に価値が上がって配分が大きくなっているものを

売り、価値が下がって配分が当初より小さくなっているものを買うということを自動で

やってくれます。

これにより株の比率が高くなりすぎてリスクが大きくなってしまうことも防げますし価

値が下がっている債券をより多く仕入れをすることができます。

 


バランス型投資信託のデメリット

 

複数の値動きの違う投資対象に投資を行うため、リスク管理としてマイナスを抑えるこ

とができますが、

リターンの追求としてプラスの時も上昇が押さえられてしまうことになります。

また、リバランスは自動で行われるため、動きが強く一方方向に向いている時でも、上

昇を続けている途中で売ってしまいます。

また、下がりさらに下がっている時でも買ってしまいます。

 

 

 

 


私の意見

 

企業型確定拠出年金は、私たちの老後資金の主力の一角を担う資金ですから、興味をも

って質問してきてくれるのは、とても嬉しいです。

私たちも、自ら進んで資産形成を始める訳でなくても、運用するのであれば、基本的な

ことは勉強すべきだと思います。

何十年という長期間に渡っての投資期間に「お任せタイプ」のファンドだけに投資し、

何の失敗経験もせず学びもしなければ、もったいないですよ。

また、何十年後に、経験も知識もない状態でまとまった金額を手にすることは危険で

す。

私は、何度でも、何度でも、できるだけ分かりやすく説明しますし、少しでも役に立て

たら良いなと思います。

誰にでも、あてはまる正解はありませんが、資産形成に取組むお手伝いができれば幸せ

です。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!