人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

靴磨きの少年と仮想通貨

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資産価格が高値更新を続け「資産バブルか?」なんていう指摘もありますが、生活圏の

登場人物との間で「資産バブルかも?」と思わずにいられないやり取りがありましたの

で、ご紹介します。

 

 

【本家】靴磨きの少年の話

 

1929年10月24日(木曜日)に大恐慌の始まりとなる米国株の最初の大暴落がありまし

た。暗黒の木曜日です。

その少し前のジョセフ・P・ケネディ氏(第5代米国大統領ジョン・F・ケネディの父

親)と靴磨きの少年の逸話は有名ですね。

ケネディ氏は株式投資で成功し巨万の富を手にしていました。そんな1928年冬のある

日、靴磨きの少年に靴を磨いてもらいました。

靴を磨き終わった後、その少年はケネディ氏に向かって「おじさん、〇△株を買いな

よ、儲かるらしいよ。」と言ったそうです。

それを聞いて「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はもうい

ない。株式は暴落する!」と考え、すべての株式を売り払って難を逃れたとのことで

す。


1920年代の靴磨きの少年と言えば、稼ぎは少なく、株式投資を行うほどの資金は持って

いないはずです。

それなのに株式投資の話を持ち出し、儲かるという観点しか見えていないことにケネデ

ィ氏は気づき「こんな少年までもが株を買えば儲かると思っているのであれば、ここか

ら株価は下がるに違ない」と予測しました。


ポイントは、金融情報の最先端であるウォール街のサラリーマンやトレーダーの話では

なく、最後に情報が伝わる子どもの話、という点です。

投資を行えるほどの資金や知識を持っているはずのない人、しかも少年が株式投資の話

をし出した、という点が重要になります。

 

 

【現代版】靴磨きの少年の話

 

資産形成なんて興味ない、投資するような余裕なんてない、という方は結構な割合でい

ます。

もちろん、そう言いつつも堅実に貯蓄し、積極的に投資しているかもしれません。

しかし、付き合いが長くなってくると色々な話題を交わす中で、その分野の知識・経験

がおのずと分かってきます。

そういう、本当に資産形成や投資は無縁というタイプの方達の口から相次いで「仮想通

貨ってさあ・・・」という話題がでてきてビックリしました。

普段、そんな話をすることはないのですが、たまたま流れで経済・金融の話や資産形

成・投資の話になっても全く興味を示さないのです。

むしろ「そんな話には一生、縁がないねえ。難しいことは分かんないし。」と口癖のよ

うに、必ず言います。

ところが、です。「仮想通貨ってさあ・・・」ですよ。ビックリして聞いてみると、

「いや、ちょっとだよ。ほんのちょっとだけだよ。試しでね。」

もう始めてるんですよ。しかも、これぞ、うろ覚えみたいな説明を得意げに披露してく

れるんです。

それが、この2週間で3人から聞かされたものですから、靴磨きの少年の話を思い出して

しまったんですね。

そこへ、中国恒大集団きっかけの世界株安が起こったので、心臓がギュンッとなりまし

た。

 

私の意見

 

資産形成にもいろいろな手法があります。

1929年とは違い、誰もが情報にアクセスできる環境にあります。

10人いれば10通りのパターンがあって良いと思います。

反社会的な手法だったり、破滅的な手法でなければ、本人が納得して心地よい手法で良

いと思います。

ただ、そういった個人個人の動きの積み重ねが、大きなうねりになり得ること、を思い

起こさせられる出来事となりました。

また、リーマンショックも経験し、コロナショックも経験し、準備も整えているつもり

でしたが、まだまだですね。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!