今週も、著名投資家の仮想通貨を巡る動き・発言がありましたね。
2つの記事をご紹介します。
スティーブ・コーエン氏、一転して仮想通貨に心酔-見逃せない好機
ヘッジファンド会社、ポイント72アセット・マネジメント創業者で富豪のスティーブ・コーエン氏は暗号資産(仮想通貨)に関してこれまでやや懐疑的だったが、
一転して今は心酔している。熱心な信奉者である息子が同氏の考えを変えさせたという。
今週に入って同氏はデジタル資産のクオンツ取引会社、Radklへの投資を発表。
同氏のファミリーオフィスも非代替性トークン(NFT)企業Recurの資金調達ラウンドに参加している。
また、コーエン氏がスカイブリッジ・キャピタル創業者のアンソニー・スカラムッチ氏に語ったところによると、ポイント72は仮想通貨トレーディング機能を構築している。
懐疑的な考え方から、積極的な投資対象として変化があったようです。
仮想通貨の可能性を学ぶため、過去6カ月にできるだけ多くの人と会ったそうです。
別の投資家の方も別件で発言されていました。「新しい可能性を秘めた対象と出会った
ら何ヶ月も必死に勉強して理解しようとする。」
こういう姿勢が基本なんですね。
いつまでも初心者として学び、挑戦者として行動する。
「現金はゴミ」とレイ・ダリオ氏、暗号資産の保有を支持
米ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオ氏は、投資家は現金に頼りすぎないようにするべきだとの見方を示した。
また、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを保有しているとしながらも、同市場は政府に破壊される恐れがあると警告した。
ダリオ氏は15日、CNBCに対し「まず知っておいてほしいのは、現金はゴミであり、資産を現金で持つなということだ」と語った。
ダリオ氏はまた、自らの資産の一部をビットコインに投じているが、それは金投資のわずかな一部に過ぎず、
金投資自体もその他投資のごく一部だと明らかにした。
アーク・インベストメント・マネジメントのキャシー・ウッド氏が今週、ビットコイン相場は5年間で10倍の上昇を遂げると予想したことについては、
「私には合点がいかない」とニューヨークで開かれた会合で語った。
レイ・ダリオ氏の「現金はゴミ」という発言には、まだ慣れないです。
実際には‘Cash Is Trash’と言ってるんですが。
韻を踏んでリズミカルなインパクトを狙ってるんでしょうか?
動画で見た感じでは、結構、厳しいめの表情でビシッと言ってたので、言葉の額面通り
な気もします。
いつも、もどかしく思うのは、英語で理解できないことです。
もちろんプロの翻訳家が背景や文脈も考慮にいれて和訳してくれているとは思うんです
が、もどかしいです。
和訳した後の文章をそのまま日本語で理解して良いのか?というのが残りますね。
記事後半に少し触れられていますが、レイ・ダリオ氏とキャシー・ウッド氏について
は、相場の見通しだけでなく、規制・監督当局の動向についての見通しも、全くの正反
対です。
また、キャシー・ウッド氏は仮想通貨ETFにも積極的に動いていますが、仮想通貨E
TFの取り扱いについては、国によって差がありカナダと欧州が先行し、米国では米証
券取引委員会(SEC)の手元に申請が滞留している状態のようです。
私の意見
急騰しても急落しても、話題に事欠かないあたりは、本質的価値とは別の部分での需給
の活発さを背景にしているようですね。
国家、機関投資家、個人投資家、それぞれが、それぞれの立場で、それぞれの哲学で取
り組んでいる状態です。
結果として、仮想通貨が成長を続ける資産であっても、没落してしまう資産であって
も、著名投資家のこういう一連の発言や動向から、多くのことを学び、自分の投資手法
に吸収していきたいです。