人生100年時代の資産形成について考える

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「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

トレンドフォロー戦略の甘い誘惑は罠

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新聞・雑誌・TV・インターネット、あらゆるところで投資についての情報が発信され

ています。気づいたら自分の投資スタイルがごちゃ混ぜになったりしていませんか?

その代表格ともいえる、トレンドフォロー戦略について考えてみます。


トレンドフォロー戦略とは?

 

トレンドフォロー戦略は、その名のとおり、「トレンドをフォローする(ついてい

く)」手法で、いわゆる「順張り」のトレード手法です。

「順張り」とは、市場のトレンドの流れの方向に仕掛けていく方法で、

価格があがっていく上昇トレンドであれば「買い」を仕掛け、価格が下っていく下落ト

レンドであれば「売り」を仕掛けます。

トレンドフォローは、既に価格が上昇した投資対象を、さらなる上昇を見込んで割高で

も関係なく後追いでつかみにいく形になります。

そして、上がり続けるトレンドが下げに転じるタイミングを見極めて売るところまでが

セットです。

シンプルにいうと、「高く買って、さらに高く売る」のがトレンドフォロー戦略です。

つまり、トレンドフォロー戦略の勝敗のポイントは「相場の転換点」を見極めて売り抜

けられるかにかかっています。


メリット

 

  1. 長年にわたって利益を上げ続けている実績がある
  2. バブルや暴落時に強い
  3. 売買ルールがシンプル


トレンドフォローの利益の源泉は、人の感情の動き(興奮、恐怖)です。

相場に人が関与し続ける限り、この感情による動きは普遍的に存在し、感情の動きがあ

る限り「極端な買われすぎ」「極端な売られすぎ」といった行き過ぎたトレンドが発生

します。

トレンドフォロー戦略がバブルや暴落時に強いのは、人の感情が極端な方向に行き過ぎ

ることでボラティリティが大きくなり、強烈なトレンドが発生するからです。

トレンドフォロー戦略は、「トレンドが発生したらエントリーして、トレンドが消滅し

たら損切・利確をする」というシンプルなルールです。

 

デメリット

 

  1. トレンドフォローは勝率が低い
  2. 多くの銘柄の監視が必要
  3. ある程度の資金が必要

 

トレンドフォローの勝率は、だいたい30%前半、調子がよくても40%弱ぐらいになるこ

とが多いので、ストレスがかかります。

トレンドフォローはいわゆる「損小利大」と呼ばれる「損切りは早く、利益はできるだ

け遅く確定させる」ことを目指す手法です。

「コツコツ負けてドカンと勝つ」ので、コツコツ負けているときはじわじわと資産が減

る時期があり、精神的なストレスが積み重なります。

また、トレンドフォローで利益を出すには、トレンドが発生するマーケットでトレード

をする必要があります。

つまり、トレードするマーケットの数は多ければ多いほど、トレンドを取りこぼさなく

なるので有利になるんです。

しかし、トレードする銘柄が多くなると、必要となる資金の額も大きくなってしまいま

す。

少なすぎる資金で多くの銘柄をトレードをすると、レバレッジのかけすぎにつながり、

リスクを取りすぎた危険な運用となってしまいます。

 

私の意見

 

トレンドフォロー戦略がどうこうというような賛否両論ではありません。

いろいろな投資家の方がブログやサイトや動画で情報発信されていますので、できるだ

け幅広く情報収集して勉強しているのですが

どうしても、影響を受けてしまいますよね。私の場合は、ほぼもれなくです。

そこで、ハタと気が付きました。

「あれ?トレンドを追いかけようとしてないか?」と。

恐ろしいことです。

トレンドフォロー戦略に取り組もうとして、中途半端になったり、失敗したりというの

は、あることだと思います。

しかし、意識しないでトレンドフォロー戦略に乗っかっちゃっているのは、まずい

す。

「上がり続けるトレンドが下げに転じるタイミングを見極めて売るところまでがセット

です。」これを意識していないということです。

つまり、「トレンドフォロー戦略の勝敗のポイントは「相場の転換点」を見極めて売り

抜けられるか」のポイントをまったく見ないのですから勝てる訳がありません。

「相場が高止まり」「今からでも」のようなワードに惑わされて知らず知らずに中途半

端にやっている「トレンドフォロー戦略」ぽい行動には、くれぐれも気をつけましょ

う。

あくまでも、自分の人生・自分の資産です。資産形成を楽しみましょう!