人生100年時代の資産形成について考える

人生100年時代の資産形成について考える

「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

アクティブファンドは個人投資家にマッチしないのか?

 

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最近では資産形成の意識が高まり、株式投資に興味を持つ方が多いようです。

なかでもインデックスファンドの人気は高く、大きなムーブメントになっていますね。

そこで、対極にあるアクティブファンドが個人投資家にもたらすものについて考えま

す。

 

アクティブファンドは個人投資家にマッチしないのか?

アクティブファンドには、企業の適正な市場価値を発見する機能があるといわれます。

まだ世の中から発見されていない企業や、評価されず割安に放置されている企業などに

資金を投じることによって、その企業が成長し、適正な株価まで上がることによって、

ファンドのリターンも上がるというのが、投資の大きな意義です。

ここなんですよね。惹きつけられるのは。魅力的です。

夢というかロマンがありますよね。

私でも、自分が保有している、個別株式の企業はやっぱり応援したくなりますし、社員

の方を見かけると頑張れって思いますもんね。

資産形成の中の、金額で表現されない部分というんでしょうか、もうひとつの大きな価

値ですよね。

資本を通じて企業を応援し、経済活動に参加したいという想いですね。

実質的には、目利きというか、先見性を高めるという愉しみ方もありますよね。

これは、個人投資家にとって大きなメリットになると思います。学ぶ・経験するという

ことですね。

ですので大きなリターンを獲得できる可能性も大切ですが、個人投資家としての成長の

機会になり得ると考えられます。

それは、ひいては市場との向き合い方、長期に渡る資産形成のさまざまな局面を乗り切

る、大きな武器になります。


「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の違い

あらためて、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の違いをおさらいし

ます。

投資信託は「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に分類するこ

とができます。

まず「インデックスファンド」は、日経平均株価やTOPIXといった指数に連動する

ように設計された投資信託です。

一方、「アクティブファンド」は、指数を上回る、または指数に捉われずにリターンの

獲得を目指す投資信託です。


「インデックスファンド」は、比較的低コストで効率的に市場平均のリターンが取れる

という分かりやすさが特徴です。

組入銘柄は、基本的には指数の構成銘柄と同一となり、銘柄の調査や分析といった手間

がかからず低コストで運営することができるため、

手数料(運用管理費用)も低く抑えることができます。

 

【メリット】

シンプルな商品設計で投資成果がわかりやすい

幅広い銘柄に分散投資が可能

相対的に低い運用コストのため長く続けやすい

 

【デメリット】

短期で大きなリターンは狙いにくい

インデックスにも使用料が掛かる


「アクティブファンド」は、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロフェッショナ

ルが投資判断をしています。

ファンドマネージャーは、企業取材等を通して様々な企業を調査・分析することで組入

銘柄を決定しています。

株式市場においては、その企業の価値が適切に評価されておらず、その評価の見直しが

見込める企業も存在します。

多くの企業の中から、こうした企業を選別して投資を行っていくのが「アクティブファ

ンド」の特徴です。

 

【メリット】

大きなリターンを獲得できる可能性がある

商品の数が多く、自分の目的やテーマに沿った投資が可能

運用者の顔が見れるので安心感がある

 

【デメリット】

運用コストが高い

市場平均を上回る利益が出るとは限らない

 

 

具体的な数値では、

インデックスとアクティブの平均信託報酬率の差

国内株式の場合、インデックスの平均が年0.40%に対して、アクティブは年1.4

1%であり、3倍以上の開きがあります。

 

インデックスとアクティブの平均トータルリターンの差

国内株式の場合、インデックスの10年(年率)12.87%に対して、アクティブ

は、10年(年率)で11.92%であり、下回ります

 

米国株式市場のデータからも同様の結果があり、著名投資家も推奨していること

から、インデックスファンド投資が人気なのです。

 

昨今では「インデックスファンドを使った運用で十分に資産形成はできる。しかも、負

担するコストは低く合理的だ」という意見が大勢をしめます。

 

しかし、どちらがいいか一概に言うことはできません。平均ではそうであっても、個別

のファンドにはパフォーマンスにバラつきがあります。

 

また、過去の一定期間データを検証しているものが、未来を保証している訳ではありま

せん。あくまでも、客観的な数値として参考にするという姿勢で受け取りましょう。


私の意見


私は資産形成に取り組んで保有資産が増えることだけが成功ではなく、学び・経験し・

成長することに幸せを感じます。

資産形成に取り組み始めた年に、日本国内の6社に投資しました。ビジネスモデルへの

敬意と応援したい気持ちが強かったです。

その後、ETF投資信託をコアにしているんですが、複数銘柄のアクティブファンド、

個別株式にも興味をもって観察中です。

何人かの著名ファンドマネージャーの記事・動画を拝見していると、とても興味深いで

すね。勉強になります。

「コアをインデックス、サテライトをアクティブ」とか「海外株をインデックス、国内

株をアクティブ」などのようにしても面白いですね。

いずれにしても「資産形成の目的や目標の達成」に沿っているか、経過段階でのスタン

スと照らし合わせて選択すると良いですね。


最近、発見しましたが松井証券では、

アクティブファンドは高くなりがちな信託報酬を現金で還元するサービスがあります。

アクティブファンドに興味があるけどコストが気になってた方にはうってつけです。

こういうサービスは素晴らしいですね。各証券会社のサービス競争の中でも、

とても価値があると思います。

コストが下がるから嬉しいというのはもちろん。個人投資家の資産形成に貢献しよう。

業界を盛り上げていこう。という心意気を感じますよね。