人生100年時代の資産形成について考える

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「人生100年時代」のライフスタイルの可能性を追い求めています。

個人投資家にとっての情報 「市況」「雇用統計」「要人の発言」

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個人投資家、とくに初心者にとっては「情報をどう扱ってよいのか」はとても難しい問

題ですよね。

大手メディアから発信される情報は鵜呑みにしてしまいがちです。

また、自分の好みの「ブロガー」や「youtuber」が発信する情報は安心感・安定感があ

ります。

そして、知人の口コミ情報は妙に耳に残ります。

そこで個人投資家にとっての「情報」について考えてみます。

 

個人投資家にとっての情報 「市況」「雇用統計」「要人の発言」

まずは、2021/8/6の記事を3つ見ていきましょう

【米国市況】S&P500最高値、利回り上昇-雇用統計が予想上回る

www.bloomberg.co.jp


6日の米株式市場では、S&P500種株価指数が最高値を更新。米雇用統計で予想以上の雇用者数の伸びが示された。
金融当局が緩和策の縮小に近づきつつあるとの見方が広がるとともに、米国の景気回復の勢いが続いていることが明らかになった。

各指標は好調(ナスダック総合以外)、為替・石油・金相場について大きく動きがあっ

たようです。


米雇用者数、7月は予想上回る94.3万人増-失業率は大幅低下

www.bloomberg.co.jp

米国の非農業部門雇用者数は7月にほぼ1年ぶりの大幅増を記録し、失業率は予想以

上に低下した。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が再び広がる中でも、景気見通

しに対する楽観が浮き彫りになった形だ。

 

民間部門の雇用者数は70万3000人増。38万人増加した娯楽・ホスピタリティーがけん

引役となった。7月の雇用増加数のおよそ3分の2を、州・地方政府の教育関連と娯

楽・ホスピタリティーが占めた。

 

労働参加率は61.7%にわずかに上昇。新型コロナ感染リスクや育児、失業保険給付の

上乗せにより企業は人材採用に苦慮しており、それが労働参加率の低さにつながって

いる可能性がある。

 

職場復帰を促すため、州知事のおよそ半数は連邦政府による失業保険の上乗せ給付を

9月の正式終了を待たずに打ち切っている。

 

 

感染拡大で制約のあった業種が再稼動し始めている。そして、労働市場に勢いがついて

いる。だから、失業保険の上乗せ給付が逆効果になってしまっており、予定を早めて打

ち切っている。ということです。


ダラス連銀総裁、近くテーパリング開始を-均衡取りつつ緩やかに

www.bloomberg.co.jp

米ダラス連銀のカプラン総裁は大規模な債券購入が過剰なリスクテークにつながって

いるとして、連邦準備制度はすぐにでも資産購入のテーパリング(段階的縮小)を開

始すべきだとの見解を示した。

 

テーパリングとは「中央銀行が超金融緩和状態から抜け出す過程で採用する出口戦略の

一つで、量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らしていくこと。 」です。

このテーパリングが何なのかというと、2013年のテーパータントラムを警戒している

んです。

『テーパータントラム(緩和縮小へのかんしゃく)』とは、量的金融緩和の縮小に対す

る金融市場の混乱のことです。

2013年に米金融当局が金融緩和縮小の可能性を示唆したことによって世界的な株価急

落、米国長期金利の上昇、新興市場からの資金流出などの混乱が生じたからです。

 

 

「情報」に振り回されるパターン

では、本題に戻ります。

こういう3つの記事を見て、ある方向への想像が強くなりませんか?

「すべての情報が答えを指し示しているっ!!」となりませんか?

金融のプロではなく、詳細な情報を熟知している訳ではないのですが、思い込んじゃい

ます。

無知な素人だから、思い込むんでしょうか?


誰しも興味のあるテーマについては、メディアでも、SNSでも、生活環境でも、情報に

接触しようとします。

そして、自分にとって都合が良いというか、耳障りの良い方向性の情報に目が留まりま

す。

 

では、こういう大手メディアの記事を見て、

「感覚的に」保有金融商品の売買をしている方はいませんか?

そして、自分の金融資産の増減に必要以上に敏感になってしまう方はいませんか?

 

または、自分のお気に入りの「ブロガー」「youtuber」の意見を見て

「妄信的に」保有金融商品の売買をしている方はいませんか?

そして、自分の金融資産の増減に必要以上に敏感になってしまう方はいませんか?

 

そして知人との会話で何となく「お金」や「資産形成」の話になった時に、何故か強い

口調で断言する方が多いです。

自分が信じているから良かれと思ってらっしゃるんだと感じますが、妙に耳に残りま

す。

「情緒的に」保有金融商品の売買をしている方はいませんか?

そして、自分の金融資産の増減に必要以上に敏感になってしまう方はいませんか?


そう、私もそうなんです。しかも、昔の事ではなく今でもキッチリ影響を受けていま

す。

さすがに実際に売買まではしませんが(検討まではします)、そわそわしてしまいま

す。


私の意見

そこで、最近では情報に接する時には、「意識的に」3つのことをしています。

 

  1. 対照的な情報・意見にも接触する。
  2. 時間を置く。
  3. 「目的の実現、目標の達成」に沿っているか検討する。

 

これで少しは落ち着いて行動できています。